10.買い物は出発前にしてしまうものですか(2018/08/04)

◆食材から飲み物・車の燃料補給まで、消費行動はできるだけキャンブ場のある、地元で行いたい

自宅で料理の下ごしらえをしてから行けば、現地で手早く料理ができるしゴミも少なくてすむ、というような記事を、雑誌でときどき見かけることがある。なにかと不自由なキャンプ場で作業するより、勝手知ったるわが家で作業するほうがはるかに効率がよいだろう。社会的な問題となっているゴミのことも、これなら納得させられる。しかし、物事をある一面からだけで判断してはいけない。視野を広げてこの問題を幅広く考えてみてくれ。ゴミのことは、自宅で作業すれば、たしかにキャンプ場で出す量は減る。が、地球規模で判断すれば人間が排出するゴミの量は変わらない。お気づきかな?

また、自宅で料理の下ごしらえをすると、食材の買い物は自宅の近所で行うことになる。私ひとりが騒いでいるだけだが、ここに大きな問題が隠されているのだ。

キャンパーを迎える側に立つと、キャンプ場はお客さんだから喜ぶ。しかしキャンプ場のある町や村では、観光客が来た、とみているのだ。地元の自治体が観光客に期待することは、ずばりお金である。遠方からおいでになるキャンパーと名乗るお客様が、地元で行う消費行動、つまり食料やお酒、ペーパータオルからガソリンにいたるまで、買い物で落とすお金に期待しているのだ。

たしかに手慣れた近所で買い物をするほうが楽だろう。が、われわれとしては、キャンプを生きがいのひとつにしている人間のために自然を管理し、守ってくれている地元の自治体や住民のことを考え、キャンプに関連した買い物は、目的のキャンプ場のある地元でするようにしよう。町や村で無理なら同じ県でもかまわない。産地で購入する新鮮な食材や、四季折々の山菜やキノコを材料に食卓を飾れるのも地元ならではである。

◆社会構造を知りお世話になる地域社会に貢献しよう

キャンプ場のある地元の商店やガソリンスタンドなどで行う消費行動は、地元の地域社会に大きく貢献することになる。まず、買い物をしたお店に利益をもたらし、お店が納める地方税が地方自治体の収入となる。また間接的ではあるが、価格に含まれる税金も国や地方自治体の収入となる。こうして納税されたなかの一部が、道路の整備から災害防止の砂防ダム建設、自然環境保全などといった、われわれキャンパーにも関係のある事業に使われるのだ。

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