14.手づくりキャンプ場開拓史・・・その1(2018/08/09)

私自身の手でつくる自分のためのキャンプ場を目的として、富士山の麓にある山梨県・鳴沢村の一角に、約2ヘクタールの土地を借りることになった。交通の便もよく、中央自動車道河口湖ICから車で10分の距離だ。国道139号線から富士山側に3kmほど入っただけで、周囲が林に囲まれた閑静な場所にある。

この地域は、富士山の影響で年問を通して湿度が低いから、周囲には、目立たないが高級別荘も数多い。標高が約1000m。直射日光を浴びて日中には熱くなる真夏でも太陽が西に傾き、影が東に伸びてくると涼しくなる。東京の夜が蒸し暑くて、なかなか寝つけない熱帯夜であっても、鳴沢では布団をかけて寝ないと風邪をひいてしまう。それくらい涼しい。

天気のよい夜には、満天の星空である。周囲の明かりのじゃまが入らないので、天の川も観察でき、コットに寝ころんで漠然と空を見上げていると、流れ星がいくつも見られる。

唯一の難点は、真夏でこんな気候だから真冬は寒い。何年か前明け方の最低気温がマイナス17度まで下がったことがある。これは、水道管が凍りついて破裂する気温である。この地域はどこの家庭でも、毎日使う水道管の屋外に出た部分には凍結防止のために、ヒーターになるニクロム線内蔵のテ―プを巻き付け、その上に保温材をかぶせている。

2~3月に太平洋側を低気圧が通過し、上空に寒気団が南下してきていると、東京が雨でも鳴沢は雪になる。東京にみぞれや雪が降ろうものなら、ここは大雪になる。春先には凍っていた地面が溶けだし、むき出しの地面は泥んこになる。さいわい、ここは非常に水はけがいいので、40~50cmの深さまで凍っていた地面が完全に溶けると、すぐにぬかるみ状態も解消される。

例年だとちょうどゴールデン・ウイークには、フキノトウやタラの芽が、この敷地の中でもたくさん採れる。初夏には赤や黄色のキイチゴ、春から秋にかけては、いろんな種類のキノコ、秋にはアケビと、大自然の恩恵にあずかることができる。

この土地の半分は、私が借り受けるまで、クレーのテニスコートが12面あり、真っ平らであった。残りの半分は、手のつけよつもないほどの雑木林だ。平坦な部分は、初心者のキャンプ教室にうってつけだし、林のなかは間伐して整備すれば、大きな木の生長を促し、格好の林問サイトがつくれる。水辺がないのは残念だが、水道の蛇ロを回して出る水は、ミネラルをたっぷり含んだ富士山の地下水だ。重機を入れないで、手作業でキャンプ場づくりを始めることにした。

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