15.テントやタープを張るとき正しい向きってあるの?(1)(2018/08/11)

◆タープがとくに重要。場所と季節によって変化するが強風を受けない角度でタープの位置を決めるのだ

タープの位置が決まれば、テントの設営場所も決まる。これが正しいとはいわないが、参考にしてほしい。

どんな形状のタープでも、どこかに雨水をためないための傾斜面ができるように設営するが、この斜面に風速が10mを超えるような強風を受けると、よほど頑丈なポール、ペグ、ロープを使っていてもつぶされてしまう。キャンプで常に注意したいのは、この風である。林間のキャンプ場では木立がある程度の風は遮ってくれるが、河原や湖畔、草原などというサイトの周りに大きな木のないところでは、もろに風の影響を受けるのだ。

真冬の冷たい北風はなんとか遮りたいが、もともとタープは風よけではない。だから春から秋の過ごしやすい季節は、風がタープの中を吹き抜ける角度が望ましい。

この角度を決めるには設営場所の風向きを知ることだ。どこのキャンプ場でも、季節によって強風時の風の方向、通り道がある。これを管理人さんに聞くなどして調べ、タープの中を吹き抜ける角度で設営するといい。

風の知識で一般的なのは、冬は北風、春先には強い南風が一日中吹き荒れることだ。また、大きな山裾の隣接地や海に突き出た岬の近くでは、風がまわり込んで強くなり、谷間など両側から山がせり出して狭くなった所では、ホースの口を指先で狭めて勢いがついた水のように、風が凝縮されて周りより強くなることがあることを覚えておこう。しかしこれらは、あくまでも目安であって、低気圧の通過中には、時間とともに風向きも変わり周囲の地形による影響もある。

万全な方法などないが、キャンプは自然のなかでの遊びだから、自然と仲よくするためにも、気象のことや自然のことを少しでもいいから勉強してほしい。

<一口アドバイス>
・風がタープの内部を通過する角度で設営すると影響を受けにくい
出かけたキャンプ場で強風時の風の方向を調べ、タープの斜面で風を受けないで、山形になった内部を通過する角度に設置すると、かなりの風に耐えらえる。

・周囲の地形によって風の方向が異なり、勢いも強くなる

谷間に吹く風

谷間に向かって吹く風は、左右の山すそを伝って、中心部に集まる。山裾が水ホースの出口を狭めたように働き、風の密度が濃くなって勢いが強くなる。

富士山に吹く風

富士山のように丸く突き出た山の周囲では、山裾で凝縮された風が裏側まで回り込んでくるので、風の真後ろでは左右から交互に吹くなど、方向が安定しない

岬に吹く風

岬のような地形地の近くでは、突き出た斜面の影響で風の方向が変えられ、場所によっては斜面に沿った強風を受けることがある。
いずれも高層ビルの近くで吹き荒れる風と同じなのだ

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