21.タープの付属品のペグではタープが張れなかった(2)(2018/08/16)

◆ペグとハンマーの相性(2)
引き抜くときは、抜こうとするペグの輪に予備のペグを通して1~2回転させ、ペグにかかった地圧を取り除く。差し込んだペグの先端を地面につけて、反対側を持ち上げテコの要領で引き抜く。1~2回転で抜けなければ回転数を増やして穴に通したペグの両側を手で持ち、足を踏ん張って背筋と太ももの力でひっこ抜く。

私の経験上、一番効くペグは鉄板製で断面がL字状になったペグだ。これは表面積が広く大変よく効く。ちなみに自衛隊の装備しているペグはこれが主流だ。このペグを使って、数人が寝るテントからテントとタープを兼ねた大きな幕営用の施設までをつくるのだ。国家の安全を守るため、24時間体制で働く自衛隊が使うのだからどんな地質にも使える。ただし、1種類のペグですべてを賄うわけではない。長さが長短2種類あって、地質に合わせて使い分けているのだ。ハンマーも、頭部の重量が1.3~2kgの重いものが使用されている。

ペグがよく効くと、抜くのが大変な作業となる。何事にも抜かりのない自衛隊では、テコの原理を利用した頑丈なペグ抜きも装備の中に入っているのだ。

<一口アドバイス>
・テントやタープの付属品として入っているハンマーは役にたたないものが多い。石工が使う1.3kgのハンマーなら、しっかり打ち込める。ペグも種類が多いが、長くて太いほうがよく効く。ただし、地質も様々だから。常時何種類か用意したい。
・ペグは外側に倒して斜めに打ち込む。ハンマー箱を描くので、内側に立って振り下ろすと無駄な力を加えず、太いペグも力強く打てる。
・ペグは打ち込んだ周りの地圧と、引っ張られる力の方向に抵抗することで効くから、太くて長いほうがよく効くのだ。
 (1)ペグは外側に20~30度の角度で倒して斜めに打ち込むとよく効く。
 (2)地面に対して垂直に打ち込んだのでは、上に引っ張られる力で緩みやすく、あまり効かない。
 (3)ポール側に倒して打ち込んだのでは、引き抜く力に逆らえず、まったく効かない。

よく効くL字形のペグは昔からあるが、短いものがほとんどだ。われわれ一般人がオートキャンプで使用するには、設営時の扱いよさ、使用中の丈夫さ、撤収時の抜きやすさの三拍子そろったものが一番だ。

踏み固められていない草原や海岸などの砂地にタープを張るために、私が用意しているペグを紹介しよう。太さが3cm×5cm、長さ90cmの角材だ。頭の部分には、釘金を3重に巻いて固定し、ハンマーで打ち込んでも割れないように補強してある。下部は地中に入りやすいようにナタで先端を鋭角に削り、上から30cmのところにドリルで3cmの面を貫く穴をあけ、頭が丸く輪になったボルトを通してナットで固定してある。設営するときは、このボルト先端の輪にロープを結ぶのだ。このクイペグには1.3kgのスチールハンマーを使い、取り付けたボルトの部分まで地中に打ち込むのだ。

ペグは地質に合わせて自作するもよし、別の目的に作られたものを流用するもよし。いろんな所に出かけたい人はそれなりに、常宿のようなキャンプ場のある人は、そこの地質に合うペグとハンマーを用意すればよい。

<一口アドバイス>
・軟らかい地面や砂也用に自分で作った角材の特製ペグ。これを使えば、砂兵でも大きなターブをしっかり設営できる
・自衛隊の業務用天幕2号に使われているペグとハンマーのセット。長さ40cm×L字幅3cm×厚み2mmのペグ12本、長さ25cm×直径8mmのペグ6本、ハンマーは組み立て式で約2kg
・先端の釘抜のおばけのような部分て掘り起こし、真ん中のフックを堅いペグにひっかけて引き抜くのだ

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