50.テントの中でランタンやツーバーナーは使えない?(2018/09/21)

◆コットンなどの厚手の生地でできたテントなら使える。十分な換気と火災に注意しないと死ぬこともある
キャンプは遊びだから「すべて自己の責任において行動しなければならない」、これが大前提となる。
メー力ーが禁止するのは、何事も自分で判断できない人たちのためと、自衛上の意味も含めて「危ないからやめろ」といっているのだ。危険な行為をしていることを自覚し、換気と火災に十分注意すれば使ってもいいと思う。

寒い季節のガソリンランタンは、照明器具として明かりを提供してくれるだけでなく、高熱で熱せられたベンチレーターとその穴から出る熱が、ヒーター代わりになってテント内を暖めてくれるのだ。

ただし、コットンなどの厚手の生地でできた天井の高いテントなら問題はないが、薄いナイロン地のテントで使うときは細心の注意が必要だ。

ナイロン地のテントは熱に弱い。ナイロン繊維やコーティング剤は、熱を帯びると縮んでドロドロに溶けて液体になる。その液体が気化して燃えるのだ。テントで火災になると、縮んで溶ける段階でナイロンは体に張リ付くようになる。こうなると、テントを燃やすだけではすまない事故になる。冬山に登る人が、この手の事故に遭い、大やけどを負ったという話を聞いたこともある。

また、防水や排水処理を施した生地の通気性は非常に悪い。換気に注意しないと、不完全燃焼による一酸化炭素中毒にかかり死亡することもある。だからテント内で燃焼器具を使う場合には、常に十分な換気を心がけることを忘れてはいけない。

また、ランタンもツーバーナーも、点火時に大きな炎を出して燃え上がるから、テント内で点火操作をしては絶対にいけない。必ず外で点火し、炎が安定してから燃焼を弱にし、テント内に持ち込むようにすること。

ナイロン地のテントは、熱くなったランタンのベンチレーターが、ちょっと触るだけで大きな穴があく。無事テント内に入れても、熱は下から上に上がるのでランタンを吊るす場所も、天井に近すぎてはいけない。これらのことに注意を払えば、真冬のキャンプも楽しくなる。
私の冬のキャンプは、テントの真ん中に低めのテーブルを設置。テーブルの上には、ふたを外したツーバーナーを置いて、温かい鍋をみんなでつっつきあう夕餉の食卓にする。寒い季節の食事は、一部の材料を刻むだけで、簡単に素早く準備ができ、大勢でも温かい食事が約束されている鍋が一番だ。

うまい酒を飲み、おいしい料理をつっつくと、体の芯から温まる。ツーバーナーとランタンの出す熱が、ヒーター代わりになって、テント内を暖かくしてくれる。おなかも膨らみ適度にアルコールがまわって、頭のてっぺんからつま先まで温まると、あとは寝るだけだ。

こんなことは、大人だけのキャンプだからできること。親のやることは、すべて正しいと思うのが子供だ。子供と一緒に行動するときは、危険の伴う行動は慎むべし。

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