56.小学校に入ったらナイフを使わせたい(2018/09/29)

文部省の基木的な教育フログラムでは、小学校から始まって大学に至るまで、すべての物事を暗記させ既存の知識を詰め込む、左脳教育に重点をおいた教育システムになっている。大脳の訓練は、既成概念にとらわれない、自由な発想をする右脳の訓練も並行して行う必要がある。

既成概念の固まりになった大人の右脳を訓練するのは、ほほ不可能に近い。脳みそが乾いた海綿体のように、なんでも吸収する子供のときから訓練しなければ、脳が受け付けないのだ。

昭和30年くらいまでは、小学校に入学するとき、買いそろえた筆箱の中には必ずナイフが入っていた。当時の子供は、6歳になると日本中の児童全員がナイフを使ったのだ。

最初は鉛筆を削るだけだが、それが第一歩である。徐々に用途も拡大し、男子なら3~4年生になると肥後守を持っている子供も多かった。プラモデルもない時代だから、これで木や竹を削ってなんでも作ったものだ。

ナイフを使うとナイフで手を切る。竹細工をすると竹でも手を切るなど、生傷が絶えなかった。しかし、傷の数が増えると、それだけ使い方も上手になる。小さいころからこうしてナイフを使っていると、ナイフの便利さとあわせて、怖さも身につくかり、人を傷つけるなどということは考えなくなるのだ。

老人に指先を使う作業をさせれば、ボケなくなるといわれている。このことは、だれでも知っていることだと思う。ボケないというのは、指先の神経に注意して指を動かすことにより脳細胞の衰えを防ぐ、つまり脳細胞の働きに影響を与えるということだ。指先に神経を集中させることで脳細胞の働きが活発になるのであれば、老人には退化を防ぐ効果しかないかもしれないが、無限の可能性をもった子供に適用すれば、もっと大きな効果が得られるはずだ、と私は考えている。

学校にナイフを持っていけば、なにかと問題になるのが現代の社会だ。が、キャンプ場で、親子が一緒にナイフを使って木を削る工作や竹細工をしていたら、仲間に入りたがる人はいても問題視する人はいない。親子で楽しみながら、子供の脳細胞が鍛えられる。さらに、自由な発想で作品を作らせれば、右脳の訓練にもなるのだ。子供が手を切ったとしても、はんそうこうで、3日もしっかり固定しておけば、きれいに治る。細胞の新陳代謝の著しい子供の傷は治りが早い。テ―ブを張る前に消毒したいだろうが、新しい細菌の免疫を受けるチャンスだ我慢しろ、といいたい。

←前へ ↑一覧へ 次へ→

カーラインアップ