65.キャンプのとき・いつもご飯がうまく炊けない(2018/10/09)

◆文明の利器に頼らないで、もう一度めし炊きの基本を確認しよう
米についた米ぬかが、きれいに落ちるまでていねいに洗う。水の適量を知る。火加減の調節を怠らない。火を消してからの蒸らし時間を忘れない。これだけ覚えておけば、どんな鍋でもおいしいご飯が炊けるのだ。

米は研ぎ汁が透明になるまで、よーく洗ったほうがおいしく炊ける。多量の塩素を入れた都会の水ではなく、大自然のなかにあるキャンプ場ならではの、きれいな地下水や、わき水ならそのおいしさもひとしおだ。

水の量は基本的に、米と同量を入れる。ただし、水分を多く含んだ新米なら10%ほど少なめ、乾燥しきった古米なら10%多めに入れる。正確に計るには、洗った米をざるなどに移し、水分がなくなってから同量の水と一緒に鍋に入れるのがよいのだが、キャンプでそんな面倒くさいことはやってらんねーい。と、だれでも思うことだろう。そこで昔から、どこの家庭でも姑から嫁へ、親から子へと受け継がれた指先で計る方法を伝授しよう。

鍋に米と水を入れ、米が平らになるようにする。片手の指をそろえて、指先を垂直に鍋の中に入れる。中指の先端が鍋の底につくまで突き刺して、米の量が中指のどの位置まであるかを計る。計った米の量がわかるように、その位置を親指で押さえる。その位置を印した状態で手を引き抜く。もう一度指先を入れて、米の表面に中指の先がほんの少し触れるようにして、親指で印した位置までの水が適量だ。

次は火加減だ。大昔から語り継がれている「始めちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣くともふた取るな」という、ご飯を炊くときのポイントを教える言葉。たとえ意味がわからなくても聞いたことくらいあるだろう。この言葉を分析すると、水が沸騰するまではとろ火で炊く。最初から強火で炊くと、炊ける前に鍋の底の米が焦げてしまうのだ。水が沸騰してふたが持ち上がったリ、ふたのすき間から蒸気があふれてきたら火力を上げる。米に万遍なく熱が通るように、対流する執湯の中で米を回転させるのだ。この時間は5~10分。噴き出す蒸気が少なくなり、かすかに焦げのにおいが漂ってきたら火を消す。蒸らし時間は最低でも10分は必要。その間は、たとえ何があろうとふたを開けてはいけない。このように私は解釈している。弱火にかけてから30分もすれば炊き上がるから、鍋のそばを離れないことだ。

どんな鍋でも炊ける。といって沸騰した圧力で、簡単に持ち上げられるような、軽いふたの鍋を使う場合は、ふたの上に適度な重量のある石などを置き、重石にするとうまく炊ける。これだけ知って2~3回失敗すれば、上手においしいご飯が炊けるようになれるはずだ。

最近はキャンプのご飯専用鍋もある。それを使うもよし、電源のあるキャンプ場を探し、電気釜持参でも結構。食事のひとときは、キャンプで一番大切にしたい時間だ。臨機応変に対応し、楽しさ第一に行動すべし。

<一口アドバイス>
・「水の量の計り方」
片手の中指の先端が底につくまて突き刺してお米の量を計る。計った位置を親指で印し、再度指先を入れてお米の表面に中指の先が触れるようにして、親指で印した位置までが水の適量

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